ベーシックインカム考 七方ふさがり一方あかり

ベーシックインカムという、まぶしすぎる“あかり”を、正面から見てみようではないか。

カネの問題です

 なんにせよ、カネが問題なのです。

■セーフティネット
 トヨタが下期1000億円の規模の赤字とのことです。少し前に、通期の営業利益予測を1兆円引き下げたということでエライ騒ぎでしたが、今回はそれをさらに下方修正です。来期はどうなるのでしょうか。GMがつぶれるのはやはり時間の問題なのかもしれません。
 こんな時代に派遣切りをするのはある程度仕方でしょう。個別の企業に出来ることには限界がありますから。それよりも、社会全体で構築すべきセーフティネットを何とかすべきでしょう。終身雇用の時代からセーフティネットはほとんど進歩していない=不十分であると思います。ところが、セーフティネット強化のためには増税(カネ)が必要ですが、カネがないからやっていない、という状況です。

■地球温暖化
 といった経済系の話題にかき消されつつ、COP14(気候変動枠組み条約締約国会議)が閉幕しました。簡単に言ってしまうと“何も進展せず”だったようです。結局のところ「経済に悪影響を与えるから」という理由です。カネさえかければ解決できる問題なのですが、かけていません。

 世界中の問題について、ちゃんと予算措置を取れば解決できる問題はほとんどだと思います。つまり世の中のほとんどの問題は、技術的な解決策は見つかっていますので、あとはやる気の問題です。

■カネはツールのはず
 カネは、社会を豊かにするための“ツール”として使わなければならないはずです。それなのに、我々の社会はカネに振り回されています。人間よりカネの方が力を持っています。カネのせいで多くの人の生活が破壊され、命が失われています。

 我々は、どこまで追い詰められれば変わることができるのでしょうか。

2兆円の雇用対策よりも・・・

■物質的には豊かなはず
 そもそも我々が経済成長をしてきたのは、生活が豊かになるためだったはずです。特に物質的に貧しい状態からの脱却が目的でした。現在世界は、少なくとも物質的には相当に豊かになっています。人類全体がとりあえず衣食住に欠けることはないだけの生産能力はあると思います。これからはよく言われるように、精神的な満足を求める段階のはずです。

■問題は分配方法
 最近では2兆円の雇用対策をするとの案があります。雇用を増やして、失業者の方々に仕事をやってもらって、収入を得てもらって、生活の糧としてもらおうということです。
 でも、失業者が増えたからといって、社会全体として生産能力が落ちて、物質的に困るという状況にはならないと思います。

 世界的に見ても貧しい人は沢山います。問題は、富・物質の分配方法なのです。

■ベーシックインカム的 富の分配方法 〜精神的満足も〜
 経済を活性化して仕事を無理やり作り出すより、ベーシックインカムを支給して、儲からなくても意義深い仕事をしっかり出来るようにすべきではないでしょうか。家庭内労働やボランティア、芸術活動などです。自宅介護などもそうですね。精神的満足など、お金で計れない価値があります。多くの方がそれをしても、我々の社会は問題なく回るくらい効率的な生産能力を持っています。

 2兆円は、介護、医療などには使われないのでしょうね。既にココには仕事がありますから、雇用対策にはならないのでしょう。でも、福祉を充実させないと、精神的な満足を得ることは出来ないはずです。

 ベーシックインカムという恒久的な雇用対策をして、雇用対策予算を福祉にまわすことはできないのでしょうか。このために必要な税金を払っても、損ではないはずです。

最近の話題を集めて・・・

最近の話題から、、、

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エライ人 「そういえば今年はCO2排出量が増えちゃうらしいね」
ブレーン 「これでも今年の後半は企業の減産で当初予測よりマシになったそうですよ」
エライ人 「そうなんだ、じゃぁ景気はもっと悪くしないとね!!」
ブレーン 「いやいや、そんなことしたら非正規労働者がもっと解雇されて大変です」
エライ人 「そーかー、じゃぁやっぱり財政出動するっきゃないな」
ブレーン 「えっでも財源は?これ以上財政を悪化させてどーすんですか?」
エライ人 「んー困ったな、そうだ!!国の財源がないなら、民活(?)だ!!賃上げしてもらおう。ねぇ御手洗(おてあらい)さん」
ブレーン (!!それは読み間違えしちゃいかんでしょ)
連合 「そーだ、そーだ、ベアだベアー」
経済人 「雇用の確保で精一杯なのに、賃上げなんてとんでもない」
エライ人 「よーし、そんなにいやなら税金を上げて、賃上げの代わりに全国民に毎月一定額給付金(ベーシックインカム)を出すことにしよう。ついでに税金をもっと上げて、介護と年金と医療と教育を充実させよう。」
ブレーン 「でもー、税金上げたら選挙に負けますよ」
国民 「そんなことありませんよ」
**************

少々乱暴な展開でしたが、八方ふさがりとも思える状況の中、最後の選択が唯一残された方法のような気がしてなりません(これがこのブログの名称の由来でもあります)。つまるところ、国民が了解すればよいのです。

「まずは国のムダをなくせ」という批判はありますが、我々はもう少し税金を払うべきです。国民負担率は他の先進国と比べても低いのです。それに、税金が高くなったら生活が苦しくなると思いますか??そんなことはありません。そう思うのは、税金に対する認識が間違っているからだと思います。税金を払うのは損ではなく、助け合いのためです。

つまり、

 ○税金を沢山支払う   =沢山助け合いをする
 ○税金をあまり払わない =助け合わずに個々人でバラバラに生きる

 ということです。税金を払うことは、結果的にはサービスの共同購入になるのです。だから、しっかりやれば得をするはずなのです。問題は、使い道のチェックです。
 増税におおっぴらに賛成する人がもっと出てくるとよいのですが。皆さんはどう思われますか?

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MH

Author:MH
株式会社アミタ持続可能経済研究所という環境コンサルティング企業に勤務。特に廃棄物問題についてコンプライアンス、適正処理・管理についてセミナーやコンサルティングを行っている。既に議論de廃棄物というブログを運営している。
ベーシックインカムについては、「環境問題を解決するために重要なツールとなる」という考えから興味を持つことになり、別途このブログを持つこととなる。


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